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ベーシックインカムとは?メリットは?先進国では特に導入が必要な訳

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ベーシックインカムとは?今、ベーシックインカム制度の導入を真剣に考えなければならない時

ここ最近は「ベーシックインカム」という単語を聞くことが多くなりましたね。

実際、「ベーシックインカムとは何か?」とか、「その様な制度からどんな社会が生まれるのだろう?」ということを考えたことはありますか。

テクノロジーが進化し、多くの作業がAIに変わってきている時代だからこそ、ベーシックインカム制度を真剣に考えなければいけない時代に生きているのだと思います。

この記事は
・ベーシックインカムとは?
・今、導入を考えなければいけない理由
について書いています。
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ベーシックインカムとは?

ベーシックインカムとは?

「ベーシックインカム」とか、「ユニバーサル・ベーシックインカム」とは一体何?と思われている方は多いですね。

カタカナで書かれていると、意味がよく分からないですよね? 一般的に、べーシックインカムは次の様に定義されています。

ベーシック・インカムとは、個人が最低限の生活を送るために必要とされる基本的(ベーシック)な所得(インカム)を現金給付の形で保障する制度。年齢、所得、資産、勤労の意志などに関係なく、国民なら誰でも毎月一律の給付金を受けられるのが特徴です。一律所得保障、あるいは基礎所得保障とも呼ばれます。
(出典:人事労務用語辞典について)

生活保護の制度との違いは?

個人が最低限の生活に送るためのお金が支給されるのであれば、生活保護と同じではないか?という疑問を持つかもしれませんが、生活保護は収入も資産もない方に限られます。

しかし、ベーシックインカムは、ユニバーサル(全員の)所得を補償する制度ですので、所得の有無に関係なく全ての人がもらえるお金です。

コロナ禍で国民全員に10万円支給されたような制度?

そうです。この国でも、コロナの影響ということで、国民全員に10万円の支給が行われましたね。

それは、所得の有無に関係なく、全員に支給された、生活を送るためのお金でした。

皆さんは、支給された10万円を、どのようにお使いになりましたか?

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ベーシックインカムの利点・メリット

ベーシックインカム制度は、次の様なメリットがあると言われています。

メリット

①すべての人に所得を保障することによる貧困問題の解決
②受給資格の審査などが不要なため簡素な制度となり管理コストが削減できること
③特定の働き方や家族形態を優遇しないため、個人の生活スタイルの選択を拡大できること

この制度が導入されれば、2020年現在、この国にいると言われている7人に1人の子供の貧困問題の解決になると思われます。

また、年金受給者より、生活保護者の方が支給額が多いなどという現在の矛盾している制度の解消になりそうですね。

先日の10万円の支給の様に、すべての人に同じ金額が配られるのでしたら、誰が多いとか少ないとか、1000円の差が補償をもらえる・もらえないの条件に当てはまるか・当てはまらないか、などの線引きも無くなりますね。

そして、全国民の不安である「老後のために最低2000万円は必要」というプレッシャーも無くなります。

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ベーシックインカムの導入を真剣に考えなければいけない訳

テクノロジーの発展によるもの

なぜ、今ベーシックインカムの導入を真剣に考えなければいけないのかといいますと、テクノロジーの発展があるからです。

今後もっと多くのAIが導入される社会が訪れると、今のあなたの仕事はAIに変わられるかもしれません。

多くの人が懸念しているAIにとってかわられる職業は、会計士、薬剤師、乗り物などの運転、製造、調理、室内での農作物の生産、などなど一つ一つを上げていけばキリがありません。

ということは、ほとんどの職業がAIにとってかわられる時代が近いのです。

スーパーシティ構想

先日の記事でスーパーシティ構想をご説明しましたが、AIによって管理される都市において、人間の労働は必要ですか?

スーパーシティ法案・構想とは一体何?人工知能AI活用の未来都市
人工知能(AI)などを活用して最先端都市づくりをめざす「スーパーシティ構想」を盛り込んだ改正国家戦略特区法が5月27日の参院本会議で可決されました。自動運転、キャッシュレス決済、遠隔医療などの先端サービスのある街とはどんな街なのかを説明します。

コロナの影響によっても、職を失った人が増えましたが、AIによって職を失ったら戻る職場自体も無くなります。そうなる前に、この国の全ての人が安心して暮らせる制度を確立させることが大事だと思います。

それが、ベーシックインカム制度です。

また、スーパーの買い物にしても、レジ付きカートのご紹介をしましたが、このレジ付きカートが日本中で普及したら、スーパーにいるレジの方々を見ることは無くなりますね。

また、商品の補給もAIロボットによって行われる社会も近いかもしれません。

レジ機能付きショッピングカートで食料品の買い物ができるスーパー 
レジ機能付きカートで食料品の買い物ができるスーパーが登場! ...

また、顔認証決済が始まれば、自動販売機だけでなく、全ての顔認証決済が行われることになり、お店に人は必要無いですよね?商品の補充もAIが行い、小売店はAIにとって代わられる社会になるでしょう。

顔認証決済サービスの自動販売機“手ぶら”購入が可能に DyDo
ダイドードリンコ(DyDo)では2020年7月3日より「顔認証決済のできる自動販売機」の実証実験が始まりました。日本電気(NEC)の生態認証システムを利用した、スマホもお財布もいらない、手ぶらで購入できる新たなキャッシュレス決済サービスです。

というような感じで、社会は着々と進化しています。気が付いた時には全国一斉にAIの導入が始まり、その時、突然職を失ったらどうなるでしょう?

そんな時、ベーシックインカムがあったらパニックに陥ることは無いと思いませんか?政府や行政においても、多くの人が職を失ったら一揆やクーデターを懸念しなければならない世界を避けることができます。

ベーシックインカムは社会主義なのか?

ベーシックインカムと聞くと、これは社会主義だと決めつける方もいますが、このテクノロジーの発展した社会において、全ての人間が1日8時間労働をしたいと思っても無理ですよね?

これは社会主義ではなく、今後の社会への先手だと思います。

今の時代の流れではベーシックインカムを取り入れなければ、食事をすることも、住む場所もない人が大勢出てくる可能性が近未来にあるということです。

ホームレスの蔓延する社会は、豊かな社会とは言いませんね。むしろ、それを発展途上国と呼ぶのではないですか?極端な金持ちと極端な貧困層。

AIを所有している人だけが豊かになり、AIにとって代わられてた職業の人は貧困層にならなければいけないのですか?(それが資本主義ですが。)

そうならない為にも、先手を打つ必要がある時期にいると思いますが、皆さんはどう思いますか?

ご自分の職業だけはAIにとって代わられることはない、という自信がある人はいないと思います。

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ベーシックインカムが現代社会の環境問題に貢献する

また、ベーシックインカムは、世界の環境問題の解決に導く手段だと思われます。

今の世界は、生きていくために、もっと稼ぐために、人間の生活に必要のない物を作り続け、それを沢山売らなければいけません。

しかし、その資本主義による物質主義が、ごみ問題を拡張させ地球はゴミだらけになっているのが現状です。

そのごみ問題を解決するためには、必要のないものは最初から作らなければ良いのです。

生きていくためのお金が支給されるなら、地球の汚染になる会社で働き、ゴミになる物質の製造をする必要はないですよね?そうすれば、ゴミ処理場の数も減るでしょうし、行政の手間もお金も必要無くなるのです。

ですから、このベーシックインカムというのは、お金をもらえる・もらえないの話だけではなく、今後の社会にどのように影響してい行くかを理解できれば、とても良い制度になると思います。

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ベーシックインカム制度についてのまとめ

ここでは、ベーシックインカムトは全員に支給される生活を送るためのお金だということをご説明しました。

現代社会では、AIの普及も促進し始め、今まで人間がしてきた仕事がAIにとって代わられる時期も近そうですね。

そうなった時、多くの人が職を失っても生活していけるお金の支給があったら、大パニックに陥ることもないはずです。

急速に変わる時代の流れで生きていくため、皆さんもベーシックインカム制度について考えてみてはいかがですか?

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