癌が日本人の死亡原因の第一位であり、令和元年には37万6千人が亡くなっています。
新しい感染病や病気が流行り始めると、そのことばかりに注目しがちになってしまします。
でも実際は、その他の病気が原因で亡くなられている方は大勢います。
先日、平年のインフルエンザの死亡者数は3000人以上いるという記事を書きましたが、第二次世界大戦後からの過去70年、日本人の死亡原因の上位5位を見てみると、面白い変化が分かりましたのでご紹介したいと思います。
・日本人の死亡原因の第一位
・時代背景には何があるのか?
について書いています。
近年の日本人の死因1位は?
日本人の死亡原因の第一位は?
近年では、日本人の死亡原因の第一位は悪性新生物(腫瘍)で、毎年40万人ほどの方が亡くなられています。
要するに、死因♯1は癌ということです。
過去40年、1981年(昭和56年)から死亡原因の不動の1位は癌です。
また、2019年のアメリカでは、癌で亡くなった方は60万人で、アメリカ国内の死亡原因の第2位です。日本とアメリカの2国だけでも、2019年だけで100万人の方の死亡原因が癌となっています。
そして、WHO(世界保健機構)のホームページを見ると、2018年に癌で亡くなった方は世界で960万人、全世界の死亡原因の6人に1人が癌でなくなっている状況です。それは、癌は世界の死亡原因の第2位にいることを示しています。
癌は、いつから日本人の死亡原因の上位に入り始めたのか?
厚生労働省の統計によると、癌が日本人の死亡原因の上位5位に入り始めたのが1950年(昭和25年)からです。
昭和25年には、64,428人が癌でなくなり、死亡率は人口10万人に当たり77人が癌だったそうです。
昭和25年までは、全結核が死亡原因の第一位であり年間に12万人以上、人口10万人当たり146人の死亡率でした。
その後、死亡原因の癌は毎年増え続け、1953年(昭和28年)から1980年(昭和55年)まで、日本人の死亡原因の第二位でした。
昭和28年当時は死亡者数は71,578人でしたが、同じ2位でも昭和55年には死亡者数は161,764人まで増えました。そして、2019年(令和元年)には376,425人となり、日本人の死亡原因の第一位になりました。
昭和28年では人口10万人当たり82人、昭和55年では人口10万人当たり139人、令和元年では人口10万人当たり300人の死亡原因が癌でした。
癌による死亡者数は減ることは一切なく、毎年増え続けている病気です。
戦後、日本の人々の生活はどう変わったのか?
生活習慣の変化
WHO によると、癌死亡の約1/3は、野菜や果物の摂取の減少、運動不足、タバコ、アルコール、肥満、などに原因があるようです。
では、戦後、癌が死亡原因の上位に上り始め、社会では何が起きていたのでしょうか。
Wikipedia によると、
1949年、日本専売公社が設立され、昭和25年にたばこの配給制が終了すると新しい銘柄の販売も始まり、宣伝用ポスターも作られるようになった。
と示されていることからも、この時期に日本での癌での死者数が増えてきた時期に重なります。
食生活の変化
また、家畜の出荷率を上げる為に、人口甘味料を豚などに投与して急速に太らせて出荷してきたことも、癌患者の増加の原因ではないかと考えられます。
それは、世界の多くの医学者が人工甘味料には発癌物資が含まれていると報告しています。
現代では、その様な人工甘味料の含まれている食品を日常で買うこともできますし、家畜からの間接的な摂取だけではなく、私たちは直接的にお菓子やソーダの様な清涼飲料水などから摂取している状況です。
野菜や果物にしても、虫や雑草が一瞬んで死んでしまう農薬を使用してる時点で、人間の体に影響はないとは言い切れないはずです。
その様な過去70年の食生活の変化も、癌の死亡者数の増加に大きな影響があるのではないでしょうか。
過去には工業の発展や空気の汚染などなど色々な過程がありましたが、近年において世界中が環境に対して高い意識を持つ中でも癌での死亡者数が増加していることからも、食生活は大きな要因の一つではなのかもしれません。
もちろん、その他にも私たち個人がコントロールできない分野からの影響も多々あると思いますが、食生活というのは個人レベルで出来ることだと思いますので、日々気をつけて生活したいですね。
癌は酸性の成分を好む様ですから、体が酸性になる食べ物を摂取することを控えることも考慮したいですね。酸性とは酸化物質と言い、体を老化させる原因ですので、癌は身体を急激に老化させているのかもしれませんね。
>>抗酸化作用とは?抗酸化物質は免疫力アップと老化防止になる食物と成分
近年のがん医療のコスト
WHO(世界保健機構)によると、2018年では癌治療の世界のコストは1.6トリリオンドルだったようです。
トリリオン(Trillion)とは、ビリオン(Billion)の上をいく単位です。
1.6トリリオンドルは、1,600,000,000,000ドル、日本円では約168,100,800,000,000円です。癌だけのコストで、その他の医療は含まれていません。
あまりのも桁の大きい数字ですので、このようにゼロを並べてみると癌事業がいかに巨大であるかという事が分かると思います。また、Fortune100会社の上位に、製薬会社が存在している理由が分かりますね。
こんなに巨大なコストをかけているのに、多くの人が亡くなっているのはなぜなのか?と疑問に思ってしまいます。ですから、儲け続ける為には、癌が治ってしまっては困ると考える人がいる、と世間一般で噂されるのでしょう。
ある一定の分野ではテクノロジーは発展するけれど、癌の分野でのテクノロジーは発展は。。。?
1年だけでも、こんなに多くの金額が使われてきたのですから、治療薬がいち早く公にされることを願っています。
また、本当に注意を払うべきは癌のような事であり、致死率の非常に低いコロナではないのではないか、と思ってしまう今日この頃です。
癌が日本人の死亡原因の第一であることのまとめ
ここでは、日本人の死亡原因の第一位である癌について、厚生労働省の統計を基にご説明いたしました。
日本だけではなく、世界中で癌による死亡者が年々増えている状況で、世界の死亡者の6人に1人が癌で亡くなっています。
本当のパンデミックとは何なのか?と考えさせられる統計だと思います。
WHO によると、癌死亡の約1/3は、野菜や果物の摂取の減少、運動不足、タバコ、アルコール、肥満、などに原因があるようですのですので、これらのことに気を付けて生活したいですね。
厚生労働省:1947年からの死亡原因の上位