キャッシュレス決済手段は4種類 クレジットカード、デビットカード、電子マネー、スマホ決済。それぞれの仕組みとメリット・デメリットについて、初心者にも分かりやすく紹介しています。
キャッシュレス決済手段の利用者が増えている中、いまいちよく分からないと思われている方も多いようです。
そこで今回は、キャッシュレス決済について初心者の方にも分かりやすく説明していきたいと思います。
・キャッシュレス決済とは何?
・キャッシュレス決済の手段とは?
・キャッシュレス決済のメリットとデメリットとは?
という疑問をお持ちの方に向けて書いています。
キャッシュレス決済とは何?
キャッシュレス決済とは、お札や小銭などの現金を使用せずにお金を払うことです。
キャッシュ(英語訳:現金)
レス(英語訳:無い)

その逆に「キャッシュでお願いします」という時には「現金でお願いします」という意味です。
キャッシュレス決済の手段とは?
キャッシュレス決済の手段は主に4種類に分けられます。
1.クレジットカード
2.デビットカード
3.電子マネー(プリペイドカード)
4.スマートフォン決済 (スマホ決済)

では次に、その4種類の手段がどのようなものか一つ一つ説明していきます。
4種類のキャッシュレス決済の手段と仕組み
クレジットカード
クレジットカードは、キャッシュレス決済として最も普及しています。
商品やサービスを受け取った後に支払い請求が来る、後払い式の決済手段です。
新しくカードを作るためには与信審査が必要です。
①店の代金はカード会社が立て替える。
②買い物した分(利用金額)だけ、後からカード会社に支払う。
という流れになっています。
ですから、買物をした時点では銀行口座から利用料金が差し引かれることはなく、クレジットカードの利用金額の請求は翌月以降に発生します。
おすすめクレジットカード一覧はこちら

広く利用されているカードは、VISA, Mastercard, American Express, Diners, JCB などがあります。
また、アメリカやハワイでは、American Express (アメックス)が広く普及しています。アメリカ人にとってアメックスはステータス象徴のクレジットカードであり、富裕層はアメックスを持っています。ハワイやアメリカ本土への海外旅行をする方にはおすすめのクレカです。

店舗によって取り扱っていないクレジットカードもあるので、多くの方は複数のクレジットカードを持っています。国際ブランド(VISA, Mastercard, Amex, JCB)ごとに持っていれば、どこへ行っても困ることは無いでしょう。
デビットカード
デビットカードは、商品やサービスの購入時に使用すると代金が銀行の口座から即時に引き落とされる、即時払い式の決済手段です。
デビットカードは個人の銀行口座と連携しているシステムですので、各銀行でデビットカードの発行手続きをとることができます。
新しくカードを作る際の与信審査は不要です。
①店の代金はデビットカードと連携している自分の銀行口座から即座に支払い。
②買い物の金額以上が、銀行口座の残金になければ利用できません。
という流れになっています。
- デビットカード作成に必要なことは個人が銀行口座を持っていることです。
- カードを発行する手数料もかかりません。

デビットカードにも、VISA, Mastercard、JCBと記載されています。
電子マネー(プリペイドカード)
電子マネー(プリペイドカード)は、カードやスマートフォンに事前に金額をチャージをしておき、商品やサービスの購入時にチャージ額から支払う、前払い式の決済手段です。
新しくカードを作る際の与信審査は不要です。
①利用代金は、チャージしてあるプリペイドカードから差し引かれるという支払い。
②支払い金額以上が、プリペイドカードの残金に残っていなければ利用できません。
という流れになっています。
交通系のプリペイド(前払い)カードには、JR線やバスでも使用できるSUICAや、PASMO などがあります。

交通系でないプリペイドカードには、店舗で使用できるNanacoカードやWAONカードがあります。

おすすめ電子マネーはこちらです。
スマートフォン決済 (スマホ決済)
スマートフォン決済(俗に「スマホ決済」と呼ぶ)とは、スマートフォンにクレジットカード、電子マネー、銀行口座などを登録し支払う決済手段です。
まずは、自分のスマホに決済アプリをインストールをしてから使用するシステムです。
そのインストールした決済アプリに銀行口座などを登録してから買い物に使用します。
①利用代金は、アプリにチャージした金額が差し引かれるという支払い。
②スマホ決済利用時、何パーセントかのポイント還元される。
という流れになっています。
多くの人に使われている決済アプリは、PayPay(ペイペイ)、d払い、au Pay などがあります。




スマホ決済を行う為にアプリを利用するには、スマホ上でアプリを入手する必要があります。
アプリは無料ですので、お好きな支払いアプリをスマホにインストールします。
個人情報を入力後に、アプリにお金をチャージするために銀行口座やクレジットカード、電子マネーの情報を登録します。
もしくは、Paypay のようにセブン銀行で入金してから使用できます。(こちらの方式では、個人の銀行口座をアプリと連携させる必要はなく、コンビニから利用できる前払い方式になります。)
ちなみに2019年12月末時点では、PayPayでは2000万件のインストールがあったのようです.
キャッシュレス決済のメリット・デメリットは何?
4種類のキャッシュレス決済の手段にはそれぞれメリットとデメリットがあります。その前に、キャッシュレス決済全般についてのメリットとデメリットをご説明します。
キャッシュレス決済全般
メリット:現金を持ち歩く必要がない。各決済手段ごとに明細が出てくるので、インターネット上で出費の管理ができる。
デメリット:災害時に停電が起きたときに一切の決済ができない。インターネットの無い環境では決済ができない場合がある。
では次に、キャッシュレス決済の4種類の手段についてのメリットとデメリットをご説明します。
クレジットカード
メリット:後払い式であるため、銀行口座に残金がなくてもすぐに買い物ができる。また、キャッシングして現金を入手することができる。
海外旅行に便利(クレジットカードがなければ利用できないがホテル予約やレンタカーサービスなどがある為。)
デメリット:後払いであるため、予算以上に買い物をしすぎてしまう可能性がある。支払い期限までに利用金額の支払いができなければ、残高に利子が付き、後々に利子の支払いをしなければならなくなる。
デビットカード
メリット:即時払い式であるため、銀行口座の残高にすぐ反映される。銀行のATMで現金を引き出す際には手数料が掛かりますが、買い物時にデビットカードで支払いをすれば手数料がかからない。
デメリット:銀行口座の残高以上の買い物はできない。
電子マネー(プリペイドカード)
メリット:小銭を使用する必要がなく、カードに入金してある金額のみが使用することができ、使い過ぎの心配はない。店舗専用のカードを利用する際、ポイントがたまるケースがある。
デメリット:一つのカードで使用できる場所が限られている。交通系、店舗系、などの様々な種類のカードを持つ必要がある。
スマートフォン決済(スマホ決済)QRコード
メリット:カードも財布も持つ必要がなく、スマホがあれば買い物ができる。多くのアプリでポイント還元がある。
デメリット:スマホの充電が切れると買い物ができない。インターネット接続状況が悪いと、支払いに支障がおこる。日本の電話番号を所持していなければアプリを使用すること自体できない。
キャッシュレス決済まとめ
キャッシュレス決済は現金を持ち歩かない便利な決済方法ですが、便利な手段にはメリットもあればデメリットもつきものです。
キャッシュレス決済手段はクレジットカード、デビットカード、電子マネー(プリペイドカード)、スマートフォン(スマホ決済)の4種類の決済手段があります。それぞれの特性を理解したうえで、賢く使用しましょう。
