お金は日本銀行券だったのは過去の話で、お金は一般企業の所有物に変わりつつある現状について
2000年ほど前のヨーロッパでは、ローマ皇帝が硬貨を作り、ローマ皇帝の肖像が硬貨に描かれており、当時のイスラエルでも通貨として流通していました。
今までの時代では、各国の政府が発行する通過、この国においては「日本銀行券」が私たちが使う通貨として流通していました。ですから、新しい硬貨や紙幣を作ってきたのも、日本政府だったわけです。
そして、近年は一般企業がその通貨を扱うようになってきました。
クレジットカード業界では、クレジットカードを持つ人々がカードで決済をするたびに、その決算金額の2~3%がクレジットカード会社に手数料として入るわけです。そして最近は、スマホ決済が多く使われるようになってきましたが、そのスマホ決済を使う度に、決済金額の数%が使用料として決済会社に入っているのです。
いつの時代も、通貨を牛耳る者がその地域を制することができるのです。
今後のデジタル通貨においては、デジタルでお金を生み出すことによって、パソコン上で数字の操作をすることが可能になり、日本銀行券という存在そのものが必要なくなります。
今後、この国を制する者は、政治・政府ではなく、通貨を牛耳るものになるのです。
ですから、以前の記事でベーシックインカムで国内に流通させるデジタル通貨は、国の持ち物でなければいけない、と説明してきたのは、民間企業が自分の利益の為に決済システムを持つことはとても危険だからです。
楽天でも、アマゾンでも、それぞれが楽天PAYや、AMAZONPAYなどを所持しており、その会社だけの経済圏を確立しているのが今の現状です。その経済圏だけで生きていけるなら、日本銀行券を持っていなくても、XXPayの経済圏だけで生きる民間の発行する通貨の経済圏で生きられることになります。そして、その通貨の価値も量も、民間会社のパソコン上で変動さすることも可能である、ということです。
GAFAが世界中で巨大化してきたころから言われていたことですが、今後の世界を支配するのは国ではなく企業である、というそれが今の社会で少しずつ見え始めたことだと思います。
通貨を支配し始めたのが、国ではなく民間になってきていることが大きな要素でもあります。
グルーバル化を促進してきた結果により、国の通貨自体が壊れ始めるときが来るのかもしれません。海外旅行に行っても、クレジットカードを持っていなければホテルに泊まることもできません。またクレジットカードさえあれば、どこの国に行っても決済ができる。要するに、どこの国の通貨も関係なく、クレジットカード会社そのものが人々にとっての通貨になってきているということです。国ではなく、民間が通貨を制している証拠です。
今はまだ為替というものが存在していますが、通貨の見方そのものを変えてみるなら、AMEX, VISA, MASTERCARDといった通貨を利用していると言い換えることができるのです。この国の中では、XXPAYが流通し始め、隣の中国のAlipayは、この国でも使える通貨になってきました。そして、それらの電子通貨を使う度に、手数料1~3%を支払わなければいけない、というシステムですね。
皆さんは、そんな仕組みに違和感を感じませんか?
既にXXPAY屋クレカのポイントで買い物ができる世界になってきているのですから、PAYのポイントさえ稼げるなら、どこかの国の通貨を稼ぐ必要はなくなる、ということです。既に多くの小売店やE-Commerceでは、それらの決済方法を導入しているため、ある日突然、決済会社が、その通貨そのものの単位を変えてしまうこともできるということです。
要するに、XXPAYの決済機のある経済圏では、新通貨XXPAYを主流通貨としすることができるということです。ということは、決済会社で働いていて、自分の口座の数字を書き換え、日本銀行券が無くても、決済機のあるお店に行けば何でも買い物できる、新しい通貨にすることができるわけです。世の中は、既にそうなってきていますが。
そのように、民間に通貨を支配させている政府そのものにも問題があると思います。政府が政府であることを諦めた証拠であり、今後の通貨の支配を民間に渡してしまったと捉えることができるでしょう。
ですから、今はまだ存在している「為替というものの存在が必要ない」と決済会社が気がついた途端、各国の通貨の価値はなくなり、民間の通貨システムが主流になるのです。
もし、全ての人が豊かになる為のベーシックインカム制度を導入するなら、現金がすべて排除される前に、政府の発行する新しいデジタル通貨でお金のプール作り、それを国民に浸透さえる必要があります。
>> お金はCURRENCY(流れ)であり、循環さることで永遠崩壊しない経済圏を作る
既に民間の決済システム企業は現金排除に取り掛かっています。民間が通貨を制するなら、国民全員への豊かさという考えはなく、資本主義そのものがもっと激しくなっていくのです。
いつも話していることですが、どんなことに対しても、今までと同じことをするにしても、誰がその運営をするかによって、全く違う世の中になるのです。
私は資本主義は限界に達していると思いますし、全ての人が豊かに暮らせる世の中を作るには、資本主義ではそれを達成することはできないのです。
ですから、このデジタル通貨においても、何かしらの手を打たなければ、企業が選ぶ人しかその通貨を使うことができなくなってしまいませんか?
要するに、電波のあるスマホを持っていなければ使えない、クレジットカードの審査が通らなければ使えない、などの条件付きの通貨になってしまうということです。