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ドイツで月15万円のベーシックインカム制度の3年間の試験が開始

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月15万円のベーシックインカム制度の3年間の試験がドイツで開始される・対象の受給者は120人。

2021年の3月から、ドイツでベーシックインカム試験が開始される様です。誰が受給対象になるかは、応募で決められたようで、120人の受給対象に対して多くの人が応募したようです。

最近は、世界中の多くの国(特に先進国)でのベーシックインカムの試験が開始され始めましたね。

ここでは、ドイツのベーシックインカムと、今後日本でもベーシックインカム制度が必要な理由を見てみましょう。

この記事は
・ドイツのベーシックインカムとは?
・日本でもベーシックインカムが必要な理由
について書いています。
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ドイツで月15万円支給のベーシックインカム制度の試験が始まります。

ドイツでは月15万円のベーシックインカム制度の試験を2021年3月から3年間の試験を始めるようです。

現段階では120人の人々が対象で 2020年8月18日から希望者を募ったようですが、ベーシックインカムの受給希望者は、募集開始から70時間で100万人の応募があったそうです。

それは、それだけ多くの人が一瞬でその制度を承認していると捉えることができます。

ドイツでは120人しかベーシックインカムの受給の対象になりませんが、もし他の国でもベーシックインカムの試験があるなら、応募者全員がベーシックインカムの受給対象になる社会実験の結果も見てみたいですね。

では次に、日本でもベーシックインカム制度が必要な理由について見てみましょう。

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日本でもベーシックインカム制度が必要な理由

以前にベーシックインカムについて記事にした際には、テクノロジーの発展した世界において、人々の仕事がAIに取ってかわられる世界になる前にベーシックインカムの導入が必要だという話をしました。

>> ベーシックインカムとは?メリットは?先進国では特に導入が必要な訳

そして、今の時代だからこそ、日本では特にベーシックインカムの導入が必要であると思います。

先日、日本の食料自給率が38%であるという記事を書きましたが、今後数年のうちに、日本政府は食料自給率を45%まで上昇させたいようです。

そのために農林水産省では、新規に農業に参入する人に対して支援をしているのですが、その支援の条件は借金をすることです。大きな重機を買ったり、大型の投資をしなければ政府からの支援を受けることはできない状況です。

現在の世界の状態で、借金を抱えて新規事業をしたいと思う人はどれだけいるのでしょうか。「借金から始めてください」という社会の在り方では、なかなか新規就農者は増えていきません。

また、日本の地形は山に囲まれた場所が多く、その様な山間地での農業で大型重機を扱う人はほとんどいません。

政府が、本当に地球環境のことを考えて有機栽培の促進をしたいのであれば、大型重機での農業ではそれは達成できません。太陽の下のでの無農薬・有機栽培には、手間がかかることは誰にでも理解できることだと思います。

>>オーガニックとは?有機栽培のJASマークがオーガニックの証

本当にこの国の将来のことを考え、食料自給率を上昇させたいと思う政策をするなら、ベーシックインカム制度の様な最低限の生活を支えるような制度があれば、多くの人が農業に参入しやすくなるのではないでしょうか。

そうすれば、生活をしながら小規模でサステイナブルな農業を始められることはできます。

今の社会は、ほとんどの場合、借金をしなければ新規で会社を始めたり、何かの事業を始めたりすることはできない状況です。

しかし、その逆に、生活の補償があれば、借金から始めなくても、誰でも小さいところからでも何かを始めることができるはずです。

メディア上に出てくる多くの意見は、「ベーシックインカムによって人々が働かなくなる」という事ばかりに注目しています。しかし、その様な事ばかりに注目して前に進まないのではなく、ベーシックインカムによってもたらされる利益の方が大きいことに注目するべきなのではないでしょうか。

その利益こそ、若者の農業の新規参入が増え、農林水産省の目標以上の食料自給率が上昇するなど、人間の生活に必要な食料を国内で生産することが大切であると気が付くことができるのです。

ベーシックインカムではなく、現状のような限定的なお金の支給ですと、持続化給付金のようにもっとお金が欲しい、という詐欺ばかりの社会になってしまうのではないでしょうか。また、政府に援助される業界と、無視される業界の差が生まれてきたり。。。それが人々が理想とする民主主義社会なのでしょうか。選ばれた人間と企業だけが政府に多額のお金を援助してもらえるという制度が、ベーシックインカム制度を反対する人々の理想の社会なのでしょうか。

それより、全員一律10万円という形では、詐欺の件数は少なかったはずですし、詐欺額の桁も違いましたよね。

また、皆さんも、もし毎月の生活費がベーシックインカムとして補償されているなら、挑戦してみたいことがあるのではないですか?

もちろん、農業だけではなく、アートであったり、今の社会ではまだ実用化されていない何かの研究だったり、それぞれ挑戦してみたいことがあると思います。

今は生活をする為に日々を追われていますが、ベーシックインカム制度を取り入れることで、人々がもっと生き生きと生活できる世界があるのではないか。

そのためにも、ベーシックインカム制度を推進する政党が政権を取ることは大切ですし、また現状の世界のお金のシステムを理解して、借金から始まるお金のシステムを終わりにしなければいけません。

また、自分こそ大丈夫だろうと持っている高収入の人々の仕事ほど、AIにとって代わられる日も近いでしょうから、まだ時間があるうちに対策を進めていくことも必要かもしれませんね。

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ドイツで月15万円のベーシックインカム制度の3年間の試験が開始のまとめ

この記事では、ドイツが月15万円のベーシックインカム制度の試験の開始を始めることについてご説明しました。

また、日本でもベーシックインカム制度が必要な理由をご説明しました。

AI社会に対する対策だけでなく、今後の農林水産業への対策としてもベーシックインカム制度の導入が必要な時期に来ているのではないでしょうか。

農業人口の年齢層が上がってきている中、今の60代、70代の人々が農業から引退した後には、日本の農業人口は格段と減ることは目に見えて分かっていることです。

ベーシックインカム制度の悪い面ばかりを見ていてもきりがないので、ベーシックインカム制度の良い面を考慮して今後の社会の基盤を築けるといいですね。

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