暮らしと災害対策

企業は誰が人事を担当するかによって、会社の命運が大きく変わるかもしれない

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沢山の経験があると、社会にとって、はみ出し者なのでしょうか。

例えば、大手企業で働くとき、企業の歯車になる為に、大きな組織の中の集中した一点の専門家を必要とします。

しかし、スタートアップや小規模会社、また、総合職として社内の部署を回ることができる会社では、個人が多くのエリアを担当し、幅広い知識を身につけることもできる。しかし、集中した一点に対する知識は専門職に比べると浅い場合も多いかもしれません。

大手企業が中途採用を雇う場合、一点集中的の専門家を欲しがるケースが多いようですが、人々はその一点集中的だけの知識で40年も50年も退職するまで勤め上げることに幸福を感じているのでしょうか?

それが専門職採用ということですしょうけれど。。そして、その一点集中的の仕事が本当に好きなら、人生儲けものなのかもしれません。

米国では総合職の採用というものがなく、専門職の採用がほとんどだということを前回の記事でご説明しましたが、また同時に転職文化も存在しています。

専門職として、大企業の中で一点集中の仕事を永遠とやり続けるのは、かなりストレスが溜まることだと思いませんか?要するに、メンタルヘルスに良くない、という事です。

ですから多くの人は数年ごとに違う会社に転職を繰り返すのではないでしょうか。同じ内容の専門職の仕事をするにしても、違う環境で、会社毎に異なるシステムを使うことによって新しいチャレンジになったり、自身のメンタルヘルスを保っているのです。

ですから、欧米では転職回数によって応募者の採用を判断しないのだと思います。

むしろ、一点集中の専門職の仕事を新卒から退職まですることは、日本でも珍しいことではないですか?

だから日本では、終身雇用制度と共に「部署移動」が存在していたのだと思います。

ですから、数年毎に新しいことにチャレンジしたいと思ったり、会社の環境を変えることは、「アスペルガーだ!」と言い切れることではありません。その様に差別的な言葉を使っているより、会社が合わない場合や、新しいチャレンジをしたい人が、数年毎に仕事変えるなどして自身のメンタルヘルスを保っている優れた人ではありませんか?

ロボットの様に同じ仕事を何十年も続け、自身を精神的に追いやることが優れた事でしょうか? もちろん、同じことを何十年も続けることに幸福を感じ、そういうことに向いている人もいます。

しかし、多くの人は一点集中型の同じ仕事を永遠と続ける事に対して、飽きてきたり、苦痛を感じてくるのだと思います。

でも人は働いて稼いで食べていかなければいけません。だから、日本でも欧米でも、形は違うけれど、自身の仕事環境に数年ごとに変化をもたらす人がいるのではないでしょうか。

今後、日本でも専門職採用を社会全体として増やして行くなら、転職回数にこだわっていては、優れた人材は確保できないかもしれませんね。

もしろ、何十年も同じ仕事をして、精神的にボロボロになるまで転職活動に移せなかったのではないか?と思ってしまう人のニュースも時々見かけるほどです。例えば、「最近では過労死レベルまで働かせて・・・」ということが話題になっていますが、過労死レベルの仕事が間違っていると思うなら、その職場を離れることもできた選択肢は常にあったはずです。しかし、そこに耐えることが英雄で優れたことなのか、それとも、自分自身の健康の為に転職することを判断できる能力があることが優れたことなのか。皆さんは、どう思いますか?

これからの社会において、今までと同じ採用方法では、企業にとっても個人にとっても、日本国内での転職活動は難しいのではないでしょうか?

ある程度、精神面での自己管理能力があり、自分の精神状態を保とうとするから、何かしらの行動に移すものなのではないでしょうか。それとも、「過労死だ!苦痛だ!」と苦情を言われながら長期で働かれ、後で訴訟を起こされる長期雇用が正しいことでしょうか?

また、同じ所に長くいるから、長居をする人々がいわゆるお局になり、新人いじめをすることもあります。自身のやりきれないストレスを、弱い者に当たり散らすのでしょうね。または、会社で部下や新人いじめをしない人は、家に帰って家庭内暴力を起こしてみたり、動物をいじめてみたりする人もいるのかもしれません。その様な状況にならない為にも、人間は数年ごとに変化を望むことは、ごく普通な事なのではないでしょうか。

働き方について近年は問題になっていますが、会社を一歩外に出ればプライベートだから、と言われてしまえばそれまでなのかもしれませんが、会社でのストレスが会社以外での場所で、その会社には関係ない個人にストレスをぶつけられたら、恐ろしいですよね。

ですから、会社だけの単位ではなく、社会全体としても考えていかなければならないのかもしれないですね。

在宅勤務勤務で家族全員で24時間一緒にいることも、ストレスに感じる人もいるかもしれませんし。

大体の人は数年ごとに変化を求める傾向にある、いうことを理解しなければ、会社側が長期雇用を求めるなら、部署移動のチャンスを設けることも大事なはずですよね。その反対に、部署移動もなく同じ会社で永遠と専門職を続けることは、人々は精神的に疲れてくるのではないですか。

専門職を求めるなら、転職回数は多くて当たり前、という事を受け入れなければいけないのでは無いでしょうか。

また、新しいことにチャレンジをするために仕事の職種を変える人もいるかもしれません。業界だけではなく、職種を変えて経験してきた人は、ポジティブな見方をすれば「とても多様性がある」とも見ることができるのではないでしょうか。多くの場合、なぜか人々は転職に関して、応募者をネガティブに見がちです。採用担当が自分には無い多様性のある人物を畏れてネガティブな情報を振りまいているのでしょうか?

会社にとって、どんな人物が採用担当で人々の履歴書に目を通しているかで、その時点で本来は最適であった人物などを見逃しているかもしれませんね。ですから、採用状況は最初に誰が履歴書に目を通すかで、変わってくると思いますし、また、会社に最適な人物かどうかは履歴書だけでは判断できない場合もあるともいます。

それは、多くの人は採用基準は「最終的には人間性だな」ということを言われているように、その職場に合うか合わないか、ということは、最終的には会ってみないと分からないこともあります。ですから、採用担当の個人の裁量で書類審査が不採用だったとしても、そのような場所では働かないことは正解なのかもしれませんね。

企業側も、だれが人事を担当するかによって、会社の命運が大きく変わるかもしれない、ということを理解できるといいですね。

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