お金の使用金額に対するポイントではなく、慈善活動に対するポイント制度で社会を作る方法
人々が政治にしても社会の方針にしても現状維持をしたい理由は、今後変化が訪れることによって、自分の生活が脅かされるのではないか、という不安が第一にあるのだと思います。
年金受給者なら、今後も継続して年金の受給ができるか、ということ。
今仕事をしている人なら、お給料を稼ぐために、自分の会社・産業が今後も維持されていくか、などがあると思います。
要するに、人々の根本的な不安は「お金」です。
お金がなければ食事をすることも、家に住むことも、病気になることもできなくなってしまうからですね。
今、世界を支配している人々の思考の中は、そのように、生きるためにお金を稼がなければいけない状況を作り出せば、人々は自分の生活のことで頭が一杯で、国政や世界の方針について口出しをしてくることは無く、提示されたことだけに反応するだけに留まるだろう、と思っているのです。
99.9%の人々が自分の生活の心配をすることで頭が一杯なら、この世界の在り方や、今後世界が向かっていく先は、支配者層が自由に操ることができてしまいます。
しかし、お金は稼ぐものではなくて、与えられる物に変わるなら、世界は変わります。
人々の将来に対する不安が無くなり、お金に対する「欲」に囚われて生きることも無くなるでしょう。
それは、国内のどこかで災害が起これば、人々は率先してボランティアへ行くように、心に余裕がある状況を作りだせるなら、慈善が基盤になる社会を作り出すことも可能なはずです。
先日、ベーシックインカム制度の話をしましたが、今の社会の在り方とは真逆の社会の在り方を作り出すなら、全てはうまくいくのです。
米国などに存在するクレジットスコアは信用スコアであり、借金をする者のみに与えられる信用制度
この国は、ポイ活とかポイント制というものが大好きで、どれだけお金を使ったかでポイントが貯まる仕組みを利用しています。
また、米国では、クレジットカードを持って借金をするならクレジットスコア(信用スコア)というものが発生します。
しかし、借金をせずに現金で生活していると、クレジットスコア(信用スコア)は発生しません。
要するに、自分の稼ぐお金だけで生活していては、信用スコアはN/A=存在しない、という状況になってしまうのです。
ですから、人々はその信用スコアを得る為にクレジットカードを作り、わざわざ借金をして車や家を買うのです。
今の世界には、「クレジットカードを作ることが必須」の様な社会傾向が存在しています。
その結果、クレジットカード会社や銀行には利子収入が入り、無から有を生み出すことできる仕組みを作っているのです。
しかし、これは矛盾な世界だということに気が付きませんか?
誰にも借金をしていない人には信用スコアは無く、借金生活をしている人にのみ、信用スコアが上昇していく仕組みです。
これは、金融機関による、人々を借金まみれ(クレジットカード生活)にさせる罠でしかありません。
これが従来の社会の在り方です。皆さんはそのようなシステムに満足していますか?
新しい社会の提案:慈善活動に対するポイント制度
しかし、私が提案する新しい社会の仕組みというのは、その様なポイント制度や信用スコアではなく、ボランティアや社会福祉など慈善活動をするものにポイントが貯まる制度にしていったらどうか、というものです。
その慈善ポイントの使用用途は、ポイント数の高い人が国政や地方自治体とか医療事業だとか、それらの組織の長になっていくための指標になるポイントになってもいいと思います。
それは、公務員が国民の支配者ではなく、仕える者であるべきだということにも繋がってくると思います。
もちろん、この新しい社会の在り方には、ベーシックインカム制度というものが基盤にある必要があります。
資本主義を維持し続けたい者は、ベーシックインカムが社会主義だと言いますが、
もし、自分が病気になり働くことができなくなったら、どんな気持ちでしょう?
もし、自分が子供の時に両親を亡くしてしまい、収入がない状況になったらどんな気持ちでしょう?
もし、若いときに妊娠して子供ができてしまったら、若者は子育てより就職のことで病んでしまうのではないでしょうか。
要するに、立場の弱い者や助けが必要な人も、誰にも後ろめたい思いを抱くことなく、毎月一定金額の収入があるのなら、この社会から困った人がいなくなるのではないか、ということです。
慈善主義の社会を作り、困った人々を率先して助ける制度があっても良いのではないか、と思うのです。
また、この地上が封鎖空間であると気が付ければ、人間として何をすることが一番大切か気が付くはずです。
先日の記事で、ベーシックインカム制度を成立させるためには、同じプールの中でお金を流し続ければ永遠と循環することができる仕組みをご説明してあります。
>>今後もし、また国民に一律10万円の支給が行われた際に取るべき行動
そして、慈善社会は社会主義ではありません。
ベーシックインカム制度に対して批判し、社会主義だという者は、資本主義社会を継続したがる欲の塊でしかないことを理解しましょう。
その証拠に、ドイツでベーシックインカム制度の試験の応募に対して大人数の人が応募したように、多くの人はベーシックインカム制度を推進してほしいと願っているのです。
もちろん、ここで述べているベーシックインカム制度のある社会というのは全ての人に対して福祉がある理想の社会だと思いますが、自分さえ裕福ならそれでよいと思う人にとっては避けたい制度でしょう。
ですから、自分にだけ富が留まればよいと思う様な人々が政治や国の主導権を握っている限り、どこの国もベーシックインカム制度が確立されることは無く、その逆に、もっとGDPを上昇させるための暴動や戦争などが起きるでしょう。
>>社会が近代化して人々が生活に満足し物が溢れ始めると、世界では何が起こるか
今は、このコロナ禍で社会を再生させることができるチャンスの時に、今後の世界がどちらの方向へ動いていくか、国連や政治家に決めさせるのではなく、国民がどうしたいのかをしっかり考えていくべき時だと思います。
多くの人が仕事やビジネスを失い、税金による持続化給付金で助けてもらいましたね。
しかし、そのような助けが毎月個人に対して続いたらどうでしょうか?
仕事を止めてそのお金だけで暮らしますか?
それとも、給付金があっても自分のしたい仕事を続けましたか?
どんなにお金が入ってきても、自分の情熱のあることを続けたり、社会の為になるような事業を続けたりするのではないですか?
たとえば、車を作った人も、飛行機を作った人も、儲ける為にその様なものを発明してきたのでしょうか?
それとも、人々の生活をよくするための発明だったのでしょうか?
ですから、ベーシックインカム制度があっても、国が悪い方向へは回っていかないはずです。
ベーシックインカム制度で給付されたお金で支払われたビジネスが、その受け取り金額を貯めこまない限り、お金は永遠と回ります。
だからお金は、Currency, 流れ、なのですね。
そして国民は、自分のことしか考えない政治家に主権を握らせていてはいけない、ということに気が付かなければいけません。
要するに、お金持ちしか政治家になれないような制度では国はダメになる、ということです。
まるで発展途上国、少数の富裕層と、99.9%の貧困層です。
今先進国と呼ばれている国も、その方向へ向かっていることは誰もが分かることですね。
資本主義から慈善主義の社会を形成して、将来の不安のない世界を構成する方法まとめ
ここでは、米国などで存在しているクレジットスコア(信用スコア)の矛盾と、日本にあるポイント制度について、これらの制度を慈善ポイントの様なポイント制度に変更していくことで、世の中は変わっていくであろう、ということをご説明しました。
クレジットスコアは、借金をしなければ発生しない、おかしなシステムです。しかし、銀行やクレジットカード会社にとっては自分を正当化して国民を借金漬けに出来る合法トリックです。
その様に人を騙して作り上げる錬金術は止め、ポイント制度が大好きなら、もっと健全なポイント制度を作り上げていきませんか?
それこそ、ボランティアや慈善事業をする人に貯まる慈善ポイントなどの様にです。
その慈善ポイントの高い人は慈善事業や公共組織の長になるような指標にし、人の助けが必要な病人、未成年者、お年寄りも、ポイントの有無にかかわらず、後ろめたい気持ちを追うことがない社会を築くことが大切なのではないでしょうか。
災害が起これば、多くの人はボランティアしたり募金をしたりします。しかし、それが災害時だけではなく、日常でも同じ様に生活することができたら世界は変わるのではないでしょうか。