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メディカルツーリズムとは?自国ではなく、他国で治療を受けるメリット

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メディカルツーリズムとは?自国ではなく、他国で治療を受けるメリット

「メディカルツーリズム」という言葉を聞いたことはありますか?

欧米では、「次の休暇は他国で治療を受ける」という休暇を使って他の国へ治療へ出かけることが流行っています。

そこで日本政府は、今後メディカルツーリズムに力を入れていくようですので、「メディカルツーリズムとは何か」をご説明したいと思います。

この記事は
・メディカルツーリズムとは?
・メディカルツーリズムの体験談
について書いています。
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メディカルツーリズムとは


メディカルツーリズムとは、医療観光と訳することができ、それは医療を受ける為に他国へ行き、自国ではないところで医療を受けることです。

欧米では数年前から流行り始め、私が住んでいた米国では、米国の医療費は保険がある・無いにかかわらず異常に高額ですので、医療費の安いメキシコやタイへ行き治療を受ける人が多くいます。

また、米国在住の日本人の間では、日本へ里帰りした時に、保険証が無い状態で日本の歯医者へ行っても、アメリカで医療保険を使って歯医者へ行く金額より安い、ということは広く知られていることでした。

というように、自分の住んでいる国によっては医療費がとても高くなることがるので、医療費の安い国へ行き、そこで治療をする人が増えています。

また、医療費の問題だけではなく、途上国の富裕層が高度な医療を求めて先進国へ治療へ来ることも、メディカルツーリズムと呼びます。

最近では、日本人の多くの方も韓国やタイへ整形手術へ出かけますよね?それも、メディカルツーリズム(医療観光)です。

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メディカルツーリズムの体験談

メキシコでの歯科治療

私は、米国在住中にはメキシコへ歯科治療へ行きました。メキシコと米国との国境沿いの街ティワナは、メディカルツーリズムとしてここ10年ほど力を入れている様で、街の風景もほぼカリフォルニアと同じです。

市内では、カリフォルニアのライセンスの車があちこちに走り回り、米国から多くの人が入国していることが分かりました。

ティワナで運営している歯科医院のほとんどは英語を話し、患者は100%アメリカ人という状況の様でした。

私は、ロサンゼルスに住んでいたので、車で3時間ほど運転してメキシコとの国境へ行き、国境は歩いて渡り、メキシコ側ではタクシーで歯科医院へ向かいました。

多くの人は、車で国境を越えてきていた方も多くいましたし、アメリカ国内からも飛行機でメディカルツーリズムに来ていたようです。

メキシコでの治療の金額は、米国の約半額の金額で、タイでの歯科治療の金額とほぼ同等の値段でした。

メキシコで歯科治療を受ける前には、タイでの治療費も調べました。タイで滞在して治療を受けるか、メキシコへ毎週通うかという選択で、毎週治療に通うことを選んだので最終的にはメキシコで歯科治療を受けました。

また、米国からタイへの直行便がなかったのも、タイでの治療を断念した理由です。

しかし、その当時調べていると、日本からもタイへ歯科治療へ出かけている人はいるようでした。歯のクラウンは、日本でセラミックにすると10万円以上しますが、タイやメキシコでは5万円弱で出来ますからね。

さて、私のメディカルツーリズムと体験談に戻ると、

私は、車で通える距離でしたので毎週メキシコへ出かけて歯科治療を行いましたが、通える距離でない方は、市内のホテルに宿泊をして治療を受けている様でした。

その国に滞在して治療を受ける方は、ホテルや飛行機事情もありますので、事前に歯科医院と予定を立て、連続で治療を受けられるように日程の調整をしていました。

そうでなければ、歯科医院も他の予約でいっぱいになってしまいます。

治療目的でその国を訪れ、ホテルを利用し、周りの飲食店を利用する、それをメディカルツーリズムと呼ぶのです。

また、治療と治療の間に時間があれば観光もできる、という仕組みのようです。

外国人が驚く日本の医療

前回、母の人工関節置換術についての体験談を記事にしましたが、

人工関節置換術の体験談!関節痛・股関節の痛みが無くなった!

この手術の話を、インドネシアに住むインドネシア人の友人に話をしたところ、日本はなんて最先端の治療をしているんだろう!と驚かれました。

インドネシアでは、あまり知られていない手術の様ですので、あまり行われてもいないのでしょう。

ですので、そのような国からも『日本の技術の手術を求めて治療に来たい』と思う方がいて、実際に日本へきて長期滞在をして治療を受けるなら、それはメディカルツーリズムと呼ぶのです。

イランで出来る肝臓移植

また、米国の友人は、70代のイラン人の義理母を持っていて、肝臓移植をしなければならない状況でした。

しかし、アメリカでは70代以上の方は肝臓移植の手術はなかなか受けられないし、肝臓の順番も回ってきません。

そこで、彼らはイランへ行き、肝臓移植手術をあっという間に行っていました。手術後は、イランに2か月ほど滞在してから米国へ帰ってきていました。

米国では不可能な肝臓移植でも、他国へ行けば2週間ほどへ肝臓移植手術ができる、という一連の流れもメディカルツーリズムと呼ぶのだと思います。(そんなに早く、どうやって肝臓を調達したのか?は疑問ですが)

自国の法律では不可能なことも、他国では待ち時間もなくすんなりできる手術もあるということを、見せていただきました。

その様な各国の法律を理解し、自分に合った治療を受けることもメディカルツーリズムと呼ぶのかもしれません。

しかし、臓器売買などモラル的に、もし犯罪にかかわっている様なメディカルツーリズムでしたら、気を付けてくださいね!

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厚生労働省と観光庁の進めるメディカルツーリズム

日本政府は、「明日の日本を支える観光ビジョン」等の実現に向けて様々な取組を進めているようです。

こうした中、外国人に対して日本の優れた医療サービスと地域の特色を活かした観光要素を組み合わせた滞在プランを提供し、海外からの外国人受入れを推進することは、地方誘客や旅行消費額の拡大を進めるとともに、諸外国の国民の健康寿命の延伸に貢献しつつ、日本の医療技術・サービスの更なる充実に資する新たな観光コンテンツとなる可能性が指摘されています。

厚生労働省では、観光庁と連携して、令和元年度より「地域の医療・観光資源を活用した外国人受入れ推進のための調査・展開事業」を開始しました。

今は、日本の各地域からメディカルツーリズムの滞在プランを募っているようです。

医療サービスと地域の特色を活かした観光要素を組み合わせた滞在プランの造成とその実証を行う団体(地域)からの提案を募集します
医療サービスと地域の特色を活かした観光要素を組み合わせた滞在プランの造成とその実証を行う団体(地域)からの提案を募集します
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メディカルツーリズムとは?自国ではなく、他国で治療を受けるメリットのまとめ

この記事では、メディカルツーリズムとは何かをご説明しました。

多くの方は、「メディカルツーリズム」という言葉の意味を知らずに、既に韓国やタイで整形手術のための旅行として利用してきた方も多いのではないでしょうか。

また、保険のきかない「セラミック製の歯のクラウン」なども、他国へ行って治療することで、かなり安く治療することが出来ますね。

今後、日本政府でもメディカルツーリズムに力を入れていくようですので、何かしらの治療のためにこの国を訪れる方も増えるのかもしれませんね。

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