信州の名水百選に選ばれた美味しい湧き水を使って、美味しいコーヒー・お茶・お料理を作ろう!
皆さんは、毎日どのようなお水を飲んでいますか?
水道水のお水の飲む方、ウォーターサーバーのお水の飲む方、またスーパーで買ってきたペットボトルに入った水を飲む方など、人それぞれだと思います。
アルプスに囲まれた長野県には美味しい湧き水があり、各名所では遠くの都府県からも水を汲みに来られるほどの人気ぶりです。
そこで、この記事では旅行の際には立ち寄りたい、もしくは「湧き水を汲むことを目的とした旅行」に最適な、南信州の名水をご紹介します!
・環境省の名水百選とは?
・南信州(飯田)の名水2か所
・湧き水に合う地元の食べ物
について書いています。
環境省による昭和60年の名水百選と、平成20年の名水百選
名水百選とは
その昔、水にお金を支払うことがなかった時代を覚えていますか?
山の多い日本では、美味しい湧き水の名所が沢山あり、今現在も存在していて、今後の未来でも山が荒らされない限り天然の湧き水は存在することができるんでしょうね。
環境省では、昭和60年に「名水百選」を選定しました。
この目的は、全国に存在する清澄な水を再発見して、これを広く国民に普及して啓蒙普及を図るとともに、国民の水質安全への理解を深め、併せて優良な水環境を積極的に保護すること等、水質安全行政の進展に進すること、と示されています。
また、平成20年には、持続可能な社会の喫緊が課題となっている中で、健全な水循環がもたらす恩恵と人間社会の営みの共生のため、地元住民が主体になり、持続的な水環境の保全活動が行われているものをが、平成の名水百選に選ばれました。
長野県の名水百選は?
長野県では15か所が名水として選ばれ、昭和60年には3か所、平成20年には4か所が環境省の名水百選に選ばれました。
しかし、四方を山に囲まれた長野県は、環境省の名水に選ばれていなくても美味しい湧き水はいくらでも存在していることは、忘れないでくださいね。
そこでここでは、地元住人にも県内外の方にも人気の南信州の名水をご紹介します。
長野県阿智村清内路の「一番清水」
名水:一番清水
出典:阿智村公式サイト
阿智村清内路にある「一番清水」は、国道256号線沿いにある人気の名水です。(中央道(高速道路)を利用する方は、飯田市山本I.C.で降りてから車で約20分ほどの場所に位置しています。)
中央高速道路を利用せずに、国道256号線を通って長野県に入る方は、国道沿いの山の中で車を止めて水くみをしている人達を見たことがあるかもしれません。
実は、多くの方は、美味しい湧き水を汲みに来ていたんですね。この湧き水は、硬度13の軟水です。
その昔から、木曽を飯田を結ぶ街道沿いで旅人の喉を潤してきた水で、今でも清内路では、一番おいしい清水といわれています。
もちろん、誰でも無料で美味しい清水を飲むことができ、近県の方は毎週の様に水を汲みに来るという人もいるほど、人気の湧き水です。
名水へ行ったら食べたい人気「そば」
出典:おにひらFacebook
長野県まで美味しい水を汲みに来られる方なら、地元の清水で作ったそばを食べて帰るのはおすすめです。
地元民にも人気のそば屋が「おにひら」というそば屋さんで、お蕎麦だけでなく長野名物の「馬刺し」も食べられます。
過去にテレビにも出たことがあるようで、お店の前を通るたびに満車ですので、混んでる時間帯に行くと車も停められないかもしれません。

また、人気の日帰り温泉もありますので、こちらの記事を参考にしてみてください。

長野県飯田市風越山の「猿庫の泉」(さるくらのいずみ)
名水:猿庫の泉
出典:いいまち南信州
所在地:長野県飯田市上飯田6997-1
飯田市の風越山のふもとにある「猿庫の泉」は、さるくらの泉と読み、昭和60年の名水百選に選ばれている名水です。
こちらは、茶の湯に最適といわれている湧き水です。
江戸時代、宗徧流不蔵庵竜渓宗匠はが、茶の湯に適した水を求めて諸国を巡っている時、天竜川の水でたてた一服に不思議な味を感じ、その舌に残る名水を訪ねて川を上ること10里(40㎞)、ついにこの湧き水を探しあてたといういわれがあり、茶の湯に最適なものといわれ、広く親しまれています。-長野県
猿庫の泉は、中央道飯田I.Cから車で20分ほどの場所にあります。
猿庫の泉には普通車が8台ほど止められる駐車場がありますが、湧き水に行くまでは少々歩かなければいけません。
名水へ行ったら食べたい「まんじゅう」
出典:食べログ
また、飯田駅前近くには一二三屋まん十店があり、地元民にも親しまれている饅頭ですので、美味しい湧き水で作った、美味しいお茶と一緒に食べるのにはおすすめです。
ホームページがない老舗のお店ですので、こちらが住所と電話番号です。
一二三屋まん十店
住所:長野県飯田市中央通り1-15
電話:0265-23-1238
また、飯田市にはおすすめお菓子が沢山ありますので、こちらの記事を参考にしてくださいね。

長野県南信濃村「観音霊水」は日本有数の硬水
こちらの名水は、日本有数の「硬水」として知られています。
長野県の最南端の南信濃の遠山郷に位置しており、和田の龍淵寺の境内にあります。
近年、科学的水質検査により、PH8の弱アルカリ性の硬水で、カルシウムとマグネシウム、炭酸水素を非常に多く含むバランスのとれた名水(硬度225.5)であることが分かりました。
しかも、硬水とは思えないクセのない「うまさ」は、マスコミや口コミで全国に広がり、名水を求める人々は日ごとに増え続けています。
また、「きれいな水」の指標である炭酸水素がきわめて多く、汚れの指標となる塩化物イオンが非常に少ないため、天然水でありながら常温で半年保存していても、飲料に適しているようです。
名水へ行ったら食べたい「ジンギスカン」
遠山郷といったら、ジンギスカンと遠山の手作りこんにゃくが特に有名です。
焼き肉といえば、羊肉を食べる習慣があり、飯田下伊那全域のスーパーでも購入できるほど、南信州では知られています。
また、遠山郷の道の駅には日帰り温泉も併設していますので、名水を汲んだ後は道の駅でゆっくりすれば山観光を楽しめますね。
長野県南信州の名水・湧き水と地元の美味しい食べ物のまとめ
この記事では、南信州の名水・湧き水と、湧き水を汲みに行くなら食べたい地元の食事をご紹介しました。
環境省でも日本の名水百選としても選ばれており、これからも守っていかなければいけない湧き水ですね。
長野県外からも湧き水を汲みに多くの人々が訪れる、人気の名所:清内路村の一番清水は、国道沿いにあるので、プリタンクへ水を汲むには便利ですね。
また、美味しい山の水を利用した地元の蕎麦やお菓子も人気ですので、湧き水を利用したお茶と一緒に召し上がってみてはいかがですか?
コロナ禍の中での旅行では電車やバスで移動するのは懸念される方も多いと思いますが、「自家用車で美味しい水を汲みに行く」という新しい国内旅行の形があっても、面白いかもしれませんね!

参考:信州の名水・湧き水