NECの顔認証システムでチェックインでき、ルームキーの必要がないホテルが登場!
先日、NECは顔認証決済サービスの自動販売機の臨床試験の開始をDydoと共に始めたことをご紹介しました。
>>顔認証決済サービスの自動販売機“手ぶら”購入が可能に DyDo
そして今回、顔認証システムはホテル業界でも導入され、チェックインやルームキーの代わりになるシステムを取り入れるようになりました。
テクノロジーがますます発展して、お財布を持つ必要がなく、またホテルに泊まるときに鍵を無くす心配をする必要のない社会が訪れるようになりました。
そこでここでは、NECの顔認証システムのホテルについてご紹介します。
・顔認証システムを導入したホテルとは?
・顔認証システムはどんなシステム?
について書いています。
顔認証システムを導入したホテルブランド「sequence」
NECの顔認証技術を活用した、三井不動産グループが展開するホテルブランド「sequence」が8月より営業開始しました。
New Normalにおける安全・安心なホテル利用に向け、NECの顔認証が非対面でスピーディなチェックイン・アウトという新しい価値の提供です。
NECでは、顔認証システムの導入を次のように説明しています。
新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大し、人々の暮らしや経済活動に大きな影響を与えています。また、社会の在り方がNew Normalへと変革していく中、とりわけホテル業界においてその影響は深刻であり、これまでとは違う新しい価値を提供することが必要となっています。
そこで、NECはホテルグループ「sequence」に顔認証技術を活用したスマートホスピタリティサービスを提供し、非対面による接客・スピーディなチェックインを可能にしました。
対面での接触を減らすとともに、フロントでの人の滞留を回避することで宿泊客・従業員の感染リスクを低減し、New Normalにおける安全・安心なホテル利用に貢献するようです。
ホテルでの具体的な顔認証システムの利用方法
具体的には、宿泊客は、事前に登録した顔情報と予約情報等を紐づけておくことで、チェックイン時に顔認証を利用することが可能です。
タブレット端末から顔認証を行うだけで瞬時に予約情報を呼び出し、非対面で簡単にチェックインを完了することができます。
さらに、ホテル各客室への入室の際は鍵やカードといったルームキーを使わず、顔認証だけでドアの解錠を行うことができます。
ちなみに、顔情報の使用に同意し登録した宿泊客のみ利用することができます。同意を得ていない宿泊客の顔情報保持、および顔の照合を行うことは無いようです。
NECの顔認証AIエンジン「NeoFace」
NECは、世界No.1の認証精度を有する顔認証AIエンジン「NeoFace」を活用しているようです。
NECの生体認証は、約70の国と地域1000システム以上の導入実績を誇ります。なかでも顔認証は入出国管理や国民IDなど国家レベルでのセキュリティのほか、企業での入退管理や端末ログイン、決済など、様々な用途で使われています。
インドの国民IDでは、NECの顔認証システムで13億人の身分証明を実現させたそうです。
また、日本人に身近な場所では、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのゲートシステムでは顔認証で待ち時間を大幅短縮しています。
そして、海外旅行へ行くときに空港を利用して関税を通過すると思いますが、そこで使われている顔認証システムでも使われています。顔認証システムが導入されてから、パスポートを利用しなくなりましたよね。
アメリカのテキサス州のアービング市警察では、容疑者・犯罪者特定にNECの顔認証が貢献しているようです。
また、アルゼンチンのティグレ市では、街中に設置したカメラの映像を、リアルタイムで解析して、高度な画像解析技術で、街に潜む危険をすばやく検知しています。
今は日本の至る所にも監視カメラがありますから、そこにNECの顔認証システムが利用されるなら、犯罪も減り法と秩序の世界が訪れるのも近いのでしょうね。
顔認証システムの導入は、政府のスーパーシティ構想に一歩ずつ近づいてきていますね。
>>スーパーシティ法案・構想とは一体何?人工知能AI活用の未来都市
NECの顔認証システムでチェックインでき、ルームキーの必要がないホテルのまとめ
この記事では、NECの顔認証システムによるホテルへのチェックインやルームキーが不要になるSequenceホテルをご紹介しました。
今までは、ルームキーを渡されても、それを無くしてしまう心配もありましたし、ルームキーを無くしたら弁償代5000円などを請求するホテルもあったと思います。
これからの世界は、本当の「顔パス」という社会が訪れるのでしょうね。
お財布も鍵も必要のない顔認証システムは、本当のキャッシュレスシステムであり、これからどんどん増えていくのでしょうね。
参考:Sequenceホテル https://www.sequencehotels.com/
NEC https://jpn.nec.com/