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海老一染之助『二度も入院した糖尿病を玄米・速足で克服し今日も元気』

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『おめでとうございます!』の海老一染之助さん、糖尿病の克服は食事療法と運動!

おめでたい芸をする『おめでとうございます!』の海老一染之助さんは、糖尿病で何度も入退院を繰り返したそうですが、最終的に、食事療法と運動療法で糖尿病を克服されたようです。

ステージの上では、傘の上で物を回し、汗をかく体力仕事だったのに、何が原因で糖尿病になってしまったのか、そのような経緯をむくめて、海老一さんのコラムをご紹介します。

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「頭脳労働」の兄でなく「肉体労働」担当の私が皮肉にも糖尿病になる

「おめでとうございます!」のかけ声と、和傘や土瓶・毬などを使った曲芸ー太神楽を兄・染太郎とのコンビで全国の皆さんに広く知っていただけるようになったのは、今から二〇年ほど前のこと。兄と私が、五〇歳を過ぎてからなんです。兄・染太郎は二〇〇二年に他界。いまは、私一人で活動を続けております。

わたしの芸は、みなさんご存じのとおり、傘の上で土瓶を回したり、口にくわえた棒で土瓶を受け止めたりと、汗びっしょりになるほど体を使う「肉体労働」。兄は私に、よく「おまえさんのように体を使って汗とかいていれば、糖尿病にはならないだろうね」といっていました。

ところが、私たちが世に知られるようになった二〇年ほど前、私は糖尿病と診断されたのです。実は、私の父も糖尿病だったので、糖尿病だけにはなりたくないと思っていたのですが・・・・。

「頭脳労働」の兄ではなく、「肉体労働」の私が糖尿病になるですから、皮肉なものです。いまさらながら、あてにならない兄だったな、と思います。

テレビの本番中、突然目が回った私は、その場に倒れてしまいました。病院で診てもらったところ、自律神経失調症との診断。さらに調べてもらうと、自律神経失調症の原因が糖尿病(神経障害)であることがわかったのです。

倒れる二~三年前から下痢と便秘をくり返したり、急に夜中に息苦しくなったりしていました。また、本来汗っかきの私が、あけをかかなくなっていたのです。これらの症状はすべて自律神経失調症によるものだったのです。

なにぶん昔のことなので記憶が定かではないのですが、このときの空腹時血糖値は三〇〇ミリグラム(基準値は六〇~一〇九ミリグラム、一二六ミリグラム以上が糖尿病)を超えていました。

当時、私は迫力のある舞台をお客様に喜んでいただくためには、よく食べてスタミナをつける必要があると考えていました。毎日、焼き肉やトンカツといった高カロリーの食事を食べまくっているうちに、どんどん太ったのです。わたしの身長は一六五センチほどですが、そのころの体重は八〇キロ手前まで増えていました。そんな食生活がたたって、糖尿病になってしまったのでしょう。

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運動や食事制限のやりすぎでやせ細りおめでたくない姿に

主治医によると、自律神経失調症は、治療が非常に難しい病気だといいます。私はせめて、自律神経失調症の原因と考えられる糖尿病だけは、きちんと治療しようと思いました。

まず、主治医のすすめに従い、糖尿病の教育入院をしました。一二日間の入院中、一日一八〇〇キロカロリーの質素な食事を続け、食事療法の講習会に出席。糖尿病の本を何冊を読みあさる毎日。合併症の怖さを、しっかり学びました。

おかげで、退院時には血糖値が基準値に収まるようになり、ひとまず教育入院は成功。退院後は糖尿病の薬は飲まず、食事療法を運動療法を徹底的に実践しました。ところが、なんでもやりすげてしまうのが、私の悪いクセ。ご飯代わりにところてんを主食にしたり、東京・杉並区にある自宅から新宿の演劇場まで歩いて通ったりしたのです。

その結果、体重が急に一〇キロも落ちてしまい、まるでカマキリのようにげっそりやせ細る始末。カマキリが舞台で「おめでとうございます!」といっても、まるでありがたみがなく、お客様にウケるわけがありません。このままでは仕事がなくなると痛感した私は、食事の量を少し増やす一方、運動を軽くして、体重をもとに戻したのです。

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一日でもながく太神楽を多くの人に見てもらうため糖尿病に克つ!

では、私がふだん、どのような生活を送っているか、簡単にご紹介しましょう。

まずは食事・朝は七時半、昼食は正午、夕食は六時半と時間を決めて規則正しく食べています。朝は主に胚芽パンなどを食べています。昼と夜は半膳の玄米が主食。おかずは白身魚や脂・皮のない鶏肉を食べ、野菜や果物をよく食べるようにしています。日中、仕事で出かけるときは、家内の作ってくれた玄米の小さなおむすび一個とゆで卵、トマトジュースを持っていきます。

運動は毎日一時間ほど散歩しています。真夏や日中仕事のあるときは朝七時ごろ歩いていますが、午後二時ごろ歩くこともあります。雨の日は歩きませんが、代わりに家で稽古をみっちりするよう心がけています。私の経験から、歩くことは血糖値を下げるのに最も効果があると思います。

散歩を長続きさせるコツは、毎日歩くことを習慣にすることでしょう。最初は私も歩数計をつけて歩数が多くなるのを励みにしていましたが、そのうちに歩数計をなくしてしまい、いまは使っていません。

地方での仕事のときは、無理して散歩はしません。食事がいちばん困るのですが、出された食事を全部食べるのではなく、選んで食べて、食事の量を抑えるように心がけています。

糖尿病との闘いで、最も怖いのが「慢心」です。実は、私も血糖値をずっといい状態でコントロールできていたことに慢心し、油断して飲食の量が増えてしまったのです。その結果、三年前に空腹時血糖値が三九〇ミリグラムまで急上昇し、再入院するはめに・・・。

金の菊芋

いまは、空腹時血糖値もヘモグロビンA1C(過去二か月の血糖値の平均。基準値は4.3~5.8)も基準値に収まっています。ちなみに、体重も五〇キロ台後半を維持しています。糖尿病を甘く見てはいけませんが、怖がりすぎてもいけないと思うんです。

再入院するとき、家内から「どんな仕事でもいいので私が働くから、あなたはゆっくり体を休めて」といわれたんです。「これではいけない」と奮起した私は、健康管理にいっそう気を配るようになりました。私が食事療法と運動療法を続けてこられたのは、家内の支えがあったからこそです。

私も、もう七十六歳。いつまでも生きていられる年ではありません。一日でも長く、多くの方々に太神楽の芸に接してもらいたいーそのためには、私が糖尿病に負けるわけにはいきません。

これからも、「歩くお正月」「おめでた配達人」として、いつまでも「おめでとうございます!」の声とともに、明るく勢いのある芸を皆さまにお届けできるよう、精進していくつもりでございます。

出典:健康365

えびいち・そめのすけ

1934年、東京生まれ。45年、11歳で兄・染太郎とともに伝統芸能「太神楽」の二代目海老一海老蔵に入門。

金の菊芋

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