物事がうまくいかない時、その状況の受け止め方しだいで良い方向へ向かっていきます。
人生には波があって、物事がうまくいって有頂天になる時もあれば、何をしてもうまくいかず落ち込むこともあります。
上手くいっている時は、あまり自分を振り返ることは無いですが、思い通りに行かない時には、自分の置かれたどうにもならない状況に嘆いたり、突然状況が好転することを期待したりします。
パンデミックや自然災害の様な状況下では、自分の身に降りかかる出来事を都合よくコントロールすることはできません。
パニックして悲観している人もいる一方で、軽く受け流し「どうにかなるさ」と楽観的に構える人もいます。
・受け止め方を変えてみる
・気持ちの持ち方で変わる未来
について書いています。
受け止め方で良い方向へ向かう
苦境で見えてくるもの
苦境に直面すると、人によって性格の違いがでますね。
「どうしよう」とパニックになり、「もう、どうしようもない」と悲観する人もいます。
その反対に、「命がある限り、大したことは無い」と軽く受け流し、「なんとかなる」と楽観的に構える人もいます。
物事を楽観的にとらえる人は、楽観する根拠もないのに悠然としていたりします。
しかし、そのような調子のよさに、物事がうまくいくように幸運を引き寄せるコツがあるのかもしれません。
心理学者による心理的な健康な人
そこで、テイラーとブラウンという心理学者たちは、心理的に健康な人は3つの幻想を持っているといいます。
②過大視されたコントロール感
③非現実的な楽観主義
つまり、自分自身を実際以上に肯定的に評価し、実際以上に物事を自分の思い通りにコントロールできているという信念を持ち、何も根拠がないのに楽観的なものの見方をすることこそ、健康な人に共通的にみられる特徴だそうです。
その様な調子のよい物の見方をする人は、物事を前向きに受け止めて積極的な行動をとることが出来る為、結果的に物事が良い方向に転換していくのです。
ですので、物事の受け止め方しだいで、事態は良い方向へも向かうし、悪い方向へも向かうということです。
次に、「どのように物事の受け止めたらいいのか」をご説明します。
物事が思い通りに進まなくても、楽観的に受け止める
まず大事なのが、物事を楽観的に受けとめることです。
物事がうまくいかない時には、その状況を楽観的に受け止めるか、悲観的に受け止めるかで、その後の条項に違いが出てきます。
「きっとうまくいくはず」「なんとかなるだろう」などと楽観的に受け止めれば、「できることは頑張ってみよう」「とりあえず続けてみよう」という前向きの姿勢で動くことが出来ます。
そうした前向きの動きの結果として状況が好転し、物事がうまく進む可能性が高まります。
しかし、「もうどうにもならない」「やっぱりだめみたいだ」と悲観的に受け止めると、「どうせうまくいかない」「頑張っても無駄だ」という後ろ向きの姿勢で動くことになります。
後ろ向きの姿勢の下では、状況の好転は望めませんし、結局止めてしまう人も出てくるでしょう。
物事の受け止め方が結果を左右する、全ては物事の受け止め方しだい、というわけです。

何かに成功してきた人は、何度も失敗を繰り返した結果、今があります。失敗した時に諦めていたら、成功は無かったかもしれませんね。
苦境にいても、自分を信じる
次に、自分を信じることが大切なことです。
誰にでも失敗することもあれば、成功することもあります。
失敗したからといって、「自分には価値がない」とか「自分はダメだ」というような気もちに陥りやすい人は、自らチャンスを遠ざけてしまいます。
物事がうまくいくかどうかには、自分自身の能力や適性、あるいは努力といった個人的要因ではなく、他者の援助、相手との相性、タイミングなどの状況要因も絡んでいます。
その様な状況要因を誰にもコントロールすることはできませんので、自分を責める必要はないのです。
「失敗=自分の力の無さの証明」などという短絡的なものの見方は捨てましょう。

夏に冬コートを売っても売れない様に、物事にはタイミングがありますね!
上手くいかないときだから、視点を変える
行き詰まった時には、視野が狭くなりがちです。
そこで大切なのは、視点を変えてみること、そして気分を変えて思考の囚われれから解放されることです。
今の視点からは、どうにも打開策が見つからずに行き詰まっているのです。
視点を変えることで、それまで見えなかった物が見えたり、思わぬ気付きから得られらりすることがあります。

コロナ禍で、お酒の売り上げが落ちた酒造会社が、お酒をアルコール除菌用に変えて売り上げを伸ばしたことも、視点を変えた結果ですね。
サーチライトを向ける方向を変えれば、浮かび上がってくる景色が違うように、視点を変えて自分の置かれた状況を見ると、全く違った見え方になるものです。
色々なところに情報が埋もれており、考えるヒントが散らばっているはずです。
いつも読まないような本を読んでみたり、仕事や当面の課題とは関係ない本を読んでみたり、直接仕事とは関係のない人と会って会話を楽しんでみたり、久しぶりに趣味に浸ってみたり、日常ではしないことをやってみることがよいでしょう。
そうしているうちに、気分転換が進み、囚われから解放され、別の視点から自分の置かれた状況を再検討することが出来るようになるのです。
受け止め方や気持ちの持ち方しだいで、物事は良い方向に向かうのまとめ
物事がうまくいかない時、その状況の受け止め方しだいで良い方向へ向かっていきます。
自分の身に降りかかる出来事を、都合よくコントロールすることはできません。そんな時、パニックして悲観的になって「もう、どうにもならない」と嘆くのか、「なんとかなるさ」という楽観的な構えをしえいるかで状況の好転は望めるかもしれません。
また、自分ではどうすることも出来ない状況的要因を認識し、自分を信じ続けることも大切です。タイミングしだいで状況は一転するかもしれません。
また、物事がうまくいかない時だからこそ、視点を変えてみることも必要です。今まで見えていなかったところに、ヒントがあるかもしれません。
また、物事がうまくいかない時には、心の疲労もあるかもしれませんので、こちらの記事を参考にしてみてください。
>> 心の疲労回復方法5つ:元気がないのは体の疲労?それとも心の疲労?
参照:心理学博士榎本博昭さん「上から目線の構造」