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オーガニックとは?有機栽培のJASマークがオーガニックの証

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オーガニック(有機栽培)は、環境への負荷が限りなく少ない生産方法です。

スーパーへ買い物へ行くと、オーガニックとか、有機栽培とか、有機JASマークを見かけることがあると思いますが、それらは一体どの様な意味があるのかご存じですか?

オーガニックと聞くと、体に良さそうで、安全性が高く、価値が高い、などのイメージが湧くと思います。

しかし実際は、どのような規定をクリアした食品にオーガニックという名前がついているのかをご説明します。

この記事は
・オーガニック(有機)とは?
・野菜が有機栽培になる過程
・有機JASマークとは?
について書いています。
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オーガニックとは?有機食品

オーガニックとは?

まず、オーガニックとは有機食品のことを言います。

農林水産省では、この有機食品(オーガニック)の食品を「有機JASマーク」という表示で示しています。

この「有機JASマーク」は、平成12年から日本でスタートした有機食品の検査認証制度に基づき、厳しい基準をクリアした食品だけに貼られるもので、いわば、有機(オーガニック)食品の証しです。

有機食品とはどんなもの?

有機食品とは、簡単に言うと、環境への負荷をできる限り少なくする方法で生産された食品です。

農薬や化学肥料に頼らず、環境への負荷をできる限り少なくする方法で生産される有機農産物と有機畜産物、それらを原料にした有機加工食品のことをまとめて有機食品といいます。

たとえば農産物なら、堆肥で土作りをするところから始め、畜産物は、環境への負荷を減らして生産された飼料で育てます。また、加工食品は、化学的に合成した食品添加物を避けるなど、その生産・加工には大変な労力がかかりますが、消費者の食の意識の高まりにより、ニーズは年々増しています。

この有機食品を育む有機農業は、自然資源の循環によって支えられています。具体的には下の図のようなサイクルで、このような循環型農業は、人にも環境にもやさしいといえます。

堆肥とはどんなもの?

♢畜産物の堆肥は、いろいろは家畜のふんからつくる堆肥です。使用されるふんは主に、牛糞、豚糞、鶏糞です。

♢また、キノコ栽培から出来る『おがこ』(キノコ栽培に使われてたおがくず=木が原料)も非常に良い堆肥です。個人的な感想ですと、どんな畜産物の堆肥より『おがこ』を利用した野菜の成長は早く大きく、おがこ肥料は非常に優れていると感じました。

動物のフンを利用する有機栽培を好まない方は、おがこから作られる有機栽培野菜はおすすめです。

♢家庭では、日々の料理から発生する生ごみと落ち葉などを混ぜ合わせることで堆肥を作ることができ、海外ではCompost (コンポスト)と呼んでいます。

これらの堆肥は全て自然の物から出来ており、化学肥料などが含まれておらず、環境にやさしい肥料です。

生ごみが堆肥になる?

日々、家庭や飲食業界で発生する生ごみは、とても良い堆肥になります。

生ごみをそのまま燃えるごみとして捨ててしまうのではなく、その生ごみを地域で回収して落ち葉などと混ぜ合わせることで堆肥を作ることができ、有機栽培の原料になります。

生ごみは有機栽培の原料になるのですから、それを再利用しない手はないですね。そうすれば、スーパーマーケットに並ぶ野菜もすべて有機栽培の野菜になる日も来るかもしれません。

皆さんが捨ててしまう生ごみを自治体で回収してもらい、そこで作った堆肥が有機栽培農家で使用してもらえれば、将来的には有機栽培農産物の価格も消費者に優しい値段になるかもしれません。

生ごみの再利用により可燃物が減り、有機栽培の堆肥が増え、有機栽培野菜がスーパーに並ぶことは一石三鳥です。

現在、地域の生ごみの回収から堆肥を作ろうをしている自治体は、北九州市札幌市愛知県守谷市、などがあります。

また、神奈川県相模原市では、家庭の生ごみを使ってコンポスト(Compost)の作り方を分かりやすく教えてくれています。

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「有機」や「オーガニック」の表示ルールができた過程

消費者がスーパーなどで買い物をするとき、混乱しないために作られたのが、JASマークです。

日本では、かつては有機食品についての統一された基準が決められていなかったため、様々な方法で生産されたものが「有機」食品として流通していました。このため、消費者は商品を選ぶときに何を基準に選べばよいかわからず、困っていました。

そこで、平成11年に改正されたJAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)に基づき、有機農産物とそれを原料とした加工食品のJAS規格が定められました。

農林水産大臣が登録した登録認定機関から認定された、有機農産物の生産農家や、有機加工食品の製造業者が、このルールを守って生産した有機食品にのみ、有機JASマークを付けることができます。

また、有機JASマークがなければ、これらの食品に「有機」や「オーガニック」と表示・販売することができません。

例えば、有機農産物の場合、次の様な規定を通らなければ、有機野菜という表示をすることができません。

・種まき⼜は植え付けの前2年以上、禁⽌された農薬や化学肥料を使用しない
・ほ場に周辺から使用禁⽌資材が⾶来し、⼜は流⼊しないように必要な措置を講じている
・遺伝子組換え技術を使用しないなど

農林水産省によって管理されている規定なので、食品に有機JASマークがあると安心ですね。

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有機栽培のJASマークがオーガニックの証のまとめ

農林水産省では、オーガニックは有機栽培のことを言い、有機食品とは環境への負荷をできる限り少なくする方法で生産された食品です。

有機JASマークのある食品は、農林水産省の有機食品の規定をクリアしている商品ということができます。

農薬や化学肥料を使用していなかったり、遺伝子組み換え技術を使用していない農産物をいいます。

消費者からしてみれば、オーガニック(有機)食品とは安心のサインということができますね。

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♢産地直送の野菜の宅配サービスは、全農の食材宅配サービスもおすすめです。

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参考:農林水産省 JASマーク

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